正直不動産の内容がむずかしくて楽しめない。
「実際にそんな事あるの?」などの疑問に現役の不動産屋がお答えします。
今回は、1巻109ページに出てきます。
永瀬(山下智久さん)のおとり物権(広告)を使った集客方法についてご説明いたします。
正直不動産の大まかなストーリー
永瀬(山下智久さん)が会社にかかって電話に「その物件はすでに入居者が決まってしまいました」「その他の物件もありますので、ぜひ一度ご来店…」とここで電話が切れてしまいます。
このちょっとした電話のシーンにも不動業界の闇が隠されています。
おとり物件をしている不動産業者は、いまだに多く存在します。
このブログを読んで、おとり物件(広告)の手口と騙されない方法を学んで頂けたらと思います。
おとり物件(広告)とは?
おとり物件(広告)とは、誇大広告、釣り物件とも言われたりします。
分かりやすく説明しますと、契約できない物件を広告掲載(スーモやホームズなどに空室で入居者募集する事)をして顧客を集める集客方法の事です。
おとり物件には、存在しない物件や、存在はするが契約済みのや申し込み済みなどが入っていて契約出来ない物件などをが挙げられます。
おとり物件(広告)の目的とは?
その後に、永瀬(山下智久さん)が「掘り出し物件に見せかけたおとり物件でアポを取って来店させるのが目的」。
マヌケ面して訪れた客に「まさに、たった今入居者が決まってしまったんです」と一芝居打って別の物件を紹介して契約させるのが目的だと語っています。
おとり物件の最大の目的は、お店に来店させる事です。
来店させた後は、しつこく違う物件を提案して契約に結びつけるのが狙いです。
こんな言い訳は、要注意!
おとり物件でお店に行くと、実際には紹介できない物件なので、物件の内見をさせない様にします。
悪徳不動産屋の代表的な言い訳の例をご紹介したします。
- たった今、申し込みが入った
- 事故物件(人が死んだ部屋など)だった
- 今の家賃は、キャンペーン価格で1年後に家賃が上がる
- 現在、競売中でオーナーが変わる物件
上記の理由を言われて、問い合わせをした物件が見れなくなった場合は、おとり物件(広告)にだまされた可能性が高いです。
もし、今現在、上記の様な言い訳を言われて案内して頂けなかった不動産屋に頼んでいる場合は気を付けましょう。
初めからウソを付く不動産会社には頼まず、必ず違う不動産屋さんに依頼して物件探しを進めましょう。
では、それぞれにどのようウソがあるのかを、かみ砕いて簡単にご説明いしたいと思います。
たった今、入居申し込みが入ったはウソ
言い訳で一番よく使われるケースです。
通常、不動産屋さんは内見予定日までに何度も空室確認とカギの保管場所の確認をとるものです。
- 内見予定日の前日
- 内見予定日の当日の朝
ですので、賃貸物件でも直前に決まってしまう物件は本当に少なく20件に1件ぐらい5%ほどの感覚です。
また、売買物件の場合は、当日に見れなくなるケースは稀です。
内見当日に内見ができなくなる不動産会社は要注意!
事故物件のお部屋
事故物件とは、自殺や他殺や火災など事件性のある物件の事です。
お客様によっては、先ほど説明した「さっき申し込みが入った」という説明を聞いても「見るだけ見たい!内見させてくれ!」と言う方もいます。
その様な方に悪徳不動産屋は、下記の理由を付けて案内を回避するのです。
- 殺人事件があった物件なので、見に行くのはやめといた方が良い
- 人が死んだ部屋は、案内に行くのが嫌なので勘弁してほしい
もともと物件が存在しなかったり、契約済みで、すでに入居者がいる場合や、契約手続き中で案内用のカギが回収されて案内出来ない物件なのです。
〇年後に家賃が上がる物件
あまりないケースの言い訳なのですが…。
「今、募集条件はキャンペーン価格で、半年後や1年後などに家賃が上がる」という理由を説明された人もいます。
この言い訳もかなり多い言い訳です!実際に言われた方も多いのではないでしょうか。
競売にかけられている物件
これも、あまりないケースの言い訳ですが…。
競売にかけられていると、マンションの所有者が変わり退去を迫られる恐れがあるのです。(あくまで新所有者の意向によります。)
競売とは?
競売と言って、ほとんどオーナー様が物件を購入する際に銀行から融資(借金)をして物件を購入します。
その融資(借金)が返済できなかった場合には、裁判所より強制的に競売(オークション)に不動産を出品させられてしまう事を競売と言います。
そして、競売(オークション)後、新しいオーナー様に代わるのですが、その際に、競売(オークション)にかかっている事を知った上で入居をしてしまうと、退去を請求される事があるのです。(あくまで新所有者の意向によります。)
上記のようにおとり物件がある事や、悪徳不動産屋がする言い訳の方法が分かったかと思います。
では、実際に騙されない方法を伝授したいと思います!
おとり物件(広告)に騙されない方法
- 募集広告(スーモやホームズ)に物件名が表示されていない
- 詳しい住所を教えてくれない
- Googleの悪い口コミをチェック
- 物件での現地集合、現地解散ができない
- 信頼できる不動産屋さんに空室の問い合わせをしてみる
上記の5つに気をつけて頂ければ、おとり物件(広告)の被害に合う確率は低いです。
それでは、上記の内容について、それぞれ説明していきたいと思います。
物件名が掲載されていない
実は、不動産屋さんがスーモやホームズに物件を掲載する場合に以下の内容を選ぶことができます。
- 物件名を掲載
- 物件名を非掲載
あえて非掲載にする場合として、オーナー様の意向で物件名を伏せて募集して欲しいというを希望している場合がございます。
ですが、その場合は不特定多数の方に物件名を伏せてという意味なので、個人的に問い合わせをしても物件名を教えてくれない場合は、おとり物件の可能性がかなり高いです。
物件名を教えてくれない理由として、物件名を教えてしまうと、他の不動産会社で調べたらおとり物件である事がバレてしまうからです。
ですので、物件名を事前に聞いても教えてくれない不動産会社は避けましょう。
どうしても気になるなら、物件名を教えてくれる不動産会社に依頼しましょう。
物件の詳しい住所を教えてくれない
おとり物件の中には、実在しない物件を掲載している不動産会社も存在します。
その場合には、住所を詳しく掲載していない事が多く、問い合わせをしても何丁目〇番地〇番までの詳しい住所を教えてくれません。
物件名と同じ様に、個別に問い合わせをしても教えてくれない不動産会社は避けておく方が良いでしょう。
Googleで悪い口コミをチェック
Googleの口コミはお店の情報を得るのにとても便利です。
ですが、近年では、自演自作で口コミを入れたり、お客様にむりやり良い口コミを強要する不動産業者が多く存在していてあまり参考にはなりません。
特に口コミが100件を超えている不動産会社で評価が4以上の会社は、上記の方法で演出している可能性が非常に高いです。
そして、Googleの口コミは、悪い口コミを消すことが出来ません。
Googleの口コミは、悪い口コミにのみ真実が隠れていますので、必ず悪い口コミを参考にして下さい。
物件前での現地集合・解散が出来ない
案内予定の物件の前で集合して、そのまま解散をする事ができない不動産屋は避ける方が良いでしょう。
なぜなら、その物件は存在しない物件か、すでに契約済みのおとり物件だからです。
言い訳として、
- 会社の決まりで一度、会社にご来店頂かないとご案内できないと言われる。
普通の会社は、現地集合現地解散ができるのが当たり前です。
きちんと現地集合現地解散が可能な不動産会社に依頼しましょう。
信頼できる不動産屋に空室確認する
ウソを付かないなどの経営方針を貫いている、または、口コミで信頼のおける不動産屋さんにも事前に空室の確認をしておく事が重要です。
1社だけでなく色々な不動産会社に空室の確認しておくことが、真実を言っている不動産屋か?ウソを言っているか不動産屋か?を判断する重要なポンイントになります。
おとり物件(広告)にだまされる事で、休日の貴重な時間、移動の電車代、コロナなどの感染症リスクなどムダだらけです。
そして、ウソをつく悪徳不動産会社なら上乗せ請求や不正請求などを平気でしてくる可能性が高いです。
上記の5つの項目をメールで確認するのは、2~3分程度で可能です。
2~3分の努力でだまされる可能性は大幅に低くなります。
少しの努力でアナタの新生活のスタートが変わります。
ぜひ、有効活用して頂けると嬉しいです。
※本ブログは、あくまで個人的な意見及び感想です。