

不動産売却の場面で、「通信ケーブル」や「電力設備」などの埋設物が話題になることがあります。特に、大阪市内の土地売却では、線下補償(せんかほしょう)と呼ばれる補償の対象になるかが、売主にとって重要なポイントです。
この記事では、「通信ケーブル」が線下補償の対象になるか、どのような手順で確認し、どんな影響があるのかをわかりやすく解説します。
線下補償とは?
線下補償とは、土地の上空や地下を他人(主に電力会社や通信会社など)が設備(電線・通信ケーブルなど)を通している場合、その土地の利用価値が制限されるために支払われる補償金のことです。
大阪市のような都市部では、古くからの地中埋設ケーブルがあることも珍しくありません。
通信ケーブルは補償対象になる?
結論から言うと、通信ケーブルも線下補償の対象になる可能性があります。ただし、以下の条件を満たす必要があります:
- 対象のケーブルが土地の直下を通っていること
- その存在が土地の利用に制約を与えていること(建築制限など)
- 通信会社が補償を認めていること
特にNTTや関西電力系の通信設備が多く見られますが、企業によって補償の方針は異なるため、事前調査が不可欠です。
売却前に行うべき確認手順
以下の流れで通信ケーブルの有無と補償の可能性を調査します。
- 土地測量図や公図の確認
- 現地確認(マンホールや地中表示など)
- 通信会社への問い合わせ(NTT西日本など)
- 補償交渉・協定書の確認
地中の設備は目に見えないため、現地だけでは判断が難しいケースもあります。不動産会社や測量士と連携しながら進めましょう。
売却価格や契約への影響
通信ケーブルが補償対象となれば、売主にとって補償金というプラス要素になります。
ただし、
- ケーブルがあることで建築に制限がかかる
- 契約時に説明義務が生じる
といった点にも注意が必要です。特に買主が建築を目的としている場合、事前に設備位置を明示することでトラブルを防げます。
よくある失敗と注意点
- 「補償があると思っていたが、実際は対象外だった」
- 「ケーブルの存在を知らずに契約し、トラブルに」
- 「補償金を受け取ったまま売却して、二重請求された」
補償金を受け取った場合は、その事実を買主に説明し、契約書にも明記しましょう。
売却の流れと線下補償の関係
一般的な不動産売却の流れは以下の通りです:
- 査定依頼
- 媒介契約(専任・専属・一般)
- 販売活動・内覧
- 購入申込・契約
- 引渡し・決済
通信ケーブルの補償確認は、査定段階〜媒介契約時に行うのがベストです。後になるほど、トラブルの火種になりやすいため、早めの情報共有が鍵です。
売却目的によって変わる判断基準
- 高く売りたい:補償金をしっかり調査し、アピールポイントに
- 早く売りたい:制約要因は正確に伝えて、信頼重視
目的によって戦略も変わります。いずれにしても、「知らなかった」が一番リスクです。
売却にかかる費用と補償金の扱い
通信ケーブルの補償金は、売却価格とは別扱いになることが多いですが、契約内容次第では調整が必要です。
【売却時の主な費用】
- 仲介手数料(売買価格の3%+6万円+消費税)
- 登記費用・書類取得費
- 譲渡所得税(利益が出た場合)
※補償金は雑所得扱いとなることもあるため、税理士への相談をおすすめします。
注意点(免責事項)
制度や税務処理は個別のケースで異なるため、最終的な判断は専門家(弁護士・税理士・自治体)にご確認ください。
まとめ:通信ケーブルの補償確認は早めがカギ
大阪市で不動産を売却する際、通信ケーブルの存在と補償有無は思わぬ「価値」や「リスク」を生み出します。
まずは測量図と現地確認から始め、必要に応じて通信会社への照会や専門家のアドバイスを得ることで、安全かつ有利な売却につなげましょう。
不明点がある場合は、お気軽にご相談ください。