正直不動産の内容がむずかしくて楽しめない。
「実際にそんな事あるの?」などの疑問に現役の不動産屋がお答えします。
今回は、12巻P179に出てきます。
家賃保証の審査についてご説明いたします。
ストーリーの大まかな流れ
登坂不動産に来店したカップルの賃貸のお部屋探しで希望のお部屋が見つかり、収入も問題ないのですが家賃保証の審査に落ちてしまいます。
今回は、審査に落ちた原因を詳しくご説明いたします。
賃貸契約には入居審査というものが御座います。
今回は、その大まかな審査基準をお伝えしたいと思います。
家賃は月収の3分の1が目安
賃貸には、収入によって借りる事のできる家賃というものがございます。
それが、適正家賃というものです。
適性家賃を大幅にオーバーしている人は、家賃保証の審査に落ちやすいので注意してください。
例えば、月収10万円の方が、食費や光熱費、携帯代などの雑費などが必要なのに10万円の家賃のお部屋って住めないですよね?
同じ事で、収入に応じた適正家賃というのが存在します。
それが、月収の3分の1です。
ちなみに月収の計算は、総支給額を基準に計算したします。
総支給額とは?
総支給額とは、所得税などの税金を引かれる前の金額の事です。
手取り18万円の方でしたら、おそらく総支給額は22~23万円程度になるでしょう。
ボーナスなどがある方は、ボーナスも含めた金額を12ヶ月で割った額の3分の1の金額が家賃の上限家賃の目安になります。
収入に見合った物件を探す事から始めましょう!
家賃保証会社とは?
近年では、連帯保証人を用意できない方が多くいます。
そんな方の為に、家賃保証会社が保証人の変わりになる役目を負ってくれるのです。
(家賃にくらべ、支払い能力低い場合や、勤続年数が少ない場合、個人事業主や中小規模の会社経営者の方などは家賃保証会社プラス連帯保証人を求められるケースもございます。)
家主様的には、入居者本人が家賃を支払わなかった場合に家賃保証会社から家賃の支払いを受ける事が可能になりとても安心してお部屋を貸し出す事が可能になります。
また、家賃保証会社が家主様の代わりに入居希望者に支払い能力があるかを審査してくれます。
それが家賃保証の審査です。
また、現在では、家賃保証会社加入は入居の必修条件になっている物件がほとんどです。
家賃保証の審査方法とは?
まず、第一に収入に見合った家賃であるか?
その次に、家賃保証の審査には下記の項目をチェックされます。
- 過去の家賃の滞納歴
- 借金の有無
- 自己破産有無
- 任意整理中
- 消費者金融での多額債務者
- クレジットカードの事故歴(支払い忘れなども含む)
- 車や家電のリボ払いの支払い滞納歴
- 携帯電話の滞納歴
- 新聞に掲載されるような事件の有無
- ブラックリストに載っていない事(5年から7年は消えない)
上記の内容に該当するか方は、少し審査に引っかかる可能性がございますのでご注意ください。
家賃保証の審査で落ちた理由は教えてくれない
最後に、家賃保証の審査で落ちた理由は、教えてくれません。
たとえ本人でも理由は教えてくれません。
よく、落ちた人が理由を聞きに来ますが、絶対に教えてくれませんので、これでだけは覚えて置いてください。
※本ブログは、あくまで個人的な意見及び感想です。