正直不動産を現役不動産屋がレビュー【2巻】建築条件付き土地売買編

正直不動産を現役不動産屋がレビュー【2巻】建築条件付き土地売買編

正直不動産の内容がむずかしくて楽しめない。

「実際にそんな事あるの?」などの疑問に現役の不動産屋がお答えします。

もりやま
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今回は、1巻27ページに出てきます。

永瀬(山下智久さん)が任された建築条件付き土地売買についてご説明いたします。

正直不動産の大まかなストーリーの流れ

永瀬(山下智久さん)が登坂不動産の社長から建築条件6区画の売買を預かり売却活動をすすめて行くのですが、その売り主が問題だったのです。

預かった建築条件土地は、とても多くの問題点があるのです。

もりやま
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建築条件付き土地を購入するのは多くの注意点がございます。

知らなかった、そんな説明はなかったでは、損をしてしまいます。

このブログを読んで、建築条件付き土地の危険性を十分に理解して下さい。

建築条件付き土地とは?

建築条件付き土地は、決められた施工会社(建設会社)に依頼してお家を建てる事が義務化された土地の事です。

土地の売買契約後に、指定施工会社と一定期間内(たいてい3か月以内)に建築請負契約をする事が条件となります。

建築条件付き土地は、一見、土地値も安く、建売住宅と違い間取りなどのを指定施工会社と打ち合わせをしながら決定できる事から、建築会社が決まっていない方はとても良いかと思いがちなのですがトラブルが非常に多いのが現状です。

建築条件付き土地でフリープランはウソ?

建築条件付き土地は、すでに完成している建売住宅と違い、ある程度の軽微な間取り変更ぐらいは可能ですが本当に軽微な程度です。

もりやま
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注文住宅との違いに注意するようにして下さい。

永瀬(山下智久さん)も本編で言っているのですが、建築条件付き土地は「ほぼ建て売りと呼んだ方が妥当だと思います」と言っています。

本編の例で説明しますと、永瀬は3つの基本プラン(登坂不動産ではフリープランと呼ぶ)以外での建設はできず、間取り変更などの壁の位置の変更などもできません

変更できるのは、外観の色などがメインで使用設備のグレードを上げる事も基本できませんと説明しています。

車で例えると、1つのグレードの車の内装やボディーだけを指定されてラインナップから選ぶ感覚に近いです。

もりやま
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現実問題として、本編のような自由が無い場合もございます。

また、床面積に変更がなく、構造上問題が無ければ間取り変更可能な会社もあります

必ず、建築請負契約をする前に希望の建築が出来るのかをチェックして納得いった後で、建築請負契約を締結する事を強くおすすめ致します。

建築条件付き土地が安い理由

建築条件付き土地と何も付いていない土地では、建築条件付き土地の方が安いです。

なぜかと言いますと、建築条件付き土は、土地の販売では利益をまったく取らないで建築費を割高にして利益を得ているからです。

もりやま
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ですので、土地を探していると建築条件付き土地ばかり割安感があるので目を引きやすいのです。

建築条件付き土地の仲介手数料について

本編でも永瀬(山下智久さん)が語っていますが、不動産屋によっては、仲介手数料を不正に請求してくる会社が存在します。

通常は、土地代金のみに仲介手数料を支払います。

ですが、悪質な不動産業者は、建築代金に対する仲介手数料を請求する所もあれば、請負契約ではなく土地と建物の売買契約を締結して建物分にも仲介手数料を請求して来る悪質な不動産会社も存在するのです。

もりやま
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建築条件付きの土地を不動産屋に紹介して貰うときは、土地の売買代金のみに仲介手数料をかかる事だけを覚えておきましょう。

建築条件付き土地の騙しのテクニック

皆様は、土地を見に行って金額も安く、希望の立地の土地が見つかりました。

ですが、その土地に理想の間取が設計できるのか?建物費にいくらになるのか?気になりますよね?

でもすごく、立地が良くて気に入っている。

不動産屋さんいに、「とても人気の土地で案内希望者が殺到していて、このあとも数名案内の予約が入っていて、おそらく今日明日で決まると思います」と言われたらどうですか?

すごく焦りますよね?

この土地は1つなので早いもの勝ちです。

そんな精神状態のときに、こんな事を言われるのです。

「この土地は、建築条件付き土地なので、土地売買契約を結んでも、指定施工会社と一定期間内(たいてい3か月以内)に打合せをして頂いて、建築内容に納得できなければ、建築請負契約を締結せずに土地の売買契約を白紙撤回(無かった事に)できるのです。

なので、とりあえず土地を抑えて(キープ)おいて、気に入らなければキャンセルしたらいいんですよ!

キャンセルの場合、仲介手数料も手付金も返金されるので安心して下さい!

このように言われて、土地の売買契約をする方は、非常に多いです。

ですが、そこにはが多いのです。

もりやま
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簡単にキャンセルさせて貰える相手ではありません。相手は不動産業者です。

今更キャンセルしたら売主様や会社に怒られる!こんな立地と価格他に有りますか?など色々なことを言われてしまいますよ?

それを、貴方は毎回、毎回、断り切れますか?

建築内容に納得がいかなくても、建築請負契約を締結しようと言葉巧みに誘導してきます。

それが実態です。

それなら、施工会社と一回も打合せをしないでキャンセルしたらいいんじゃないの?と思われると思いますが

「指定施工会社と一定期間内(たいてい3か月以内)に打合せをして頂いて、建築内容に納得出来なければ」と言う言葉通りで施工会社と一定期間内に誠意のある打合せ回数が必要になります。

一度も打合せを無しにキャンセルしたら、曖昧(あいまい)な売買契約を締結したという過失が買主にあると判断され、何らかのペナルティを受ける可能性が発生してしまいます。

それどころか、悪質は不動産会社なら土地の売買契約と同日または数日後に建築請負契約も契約してしまいキャンセルすらできない状態になっている事が多いのです。

もりやま
もりやま

安心して下さい。
だまされない方法を伝授したいと思います!

だまされない方法とは?

とても簡単な方法は、土地の売買契約を安易にしないこと。

もし、契約をしてしまった場合は建築内容や仕様書などがはっきりしない間は、絶対に建築請負契約を結ばない事!!

誠実に打合せをこなしても建築内容に納得できなかった場合は、契約の解除(白紙撤回)をいたしましょう。

もりやま
もりやま

売買契約書に署名捺印をすると言う事は、法律的に見て購入の意思表示とみなされます。

だた、土地をキープしておきたいからするものでは、ありません。

本当に欲しい土地なのか?

建築内容は納得して申し込むのか?

きちんと考えて申し込む事が重要です

※本ブログは、あくまで個人的な意見及び感想です。

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